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🌟第2号メールマガジン配信🌟絵本と演劇で紛争を止める 現場密着キャンペーン

  • 執筆者の写真: peacecellproject
    peacecellproject
  • 1 日前
  • 読了時間: 9分

更新日:26 分前

こんにちは。

一般社団法人ピースセルプロジェクト(以下PCP)インターンの三溝亜優と申します。

日頃よりPCPの活動を応援して下さり、誠にありがとうございます。


本日は、「絵本と演劇で紛争を止める ―現場密着キャンペーン―」のキャンペーンコンテンツとして、メールマガジンの第2号を配信します!


【第2号メールマガジンの内容】

・PCPオリジナル図書室をご紹介!子どもたちの想像力を育むための仕掛けとは?

・スクールファシリテーターに直撃🔍 PCPオリジナル図書室 現場の子どもたちの様子

・📚ブックドネーション📚 イラクの子どもたちに絵本を贈りませんか?


【PCPオリジナル図書室をご紹介!子どもたちの想像力を育むための仕掛けとは?】

▶想像力の育成のきっかけを、図書室の造りから。PCPオリジナル図書室のこだわりポイントを追究


アカッド小学校にも、みなさまのご支援でPCPオリジナルの絵本「モンちゃんとしっぽ」が届けられました!
アカッド小学校にも、みなさまのご支援でPCPオリジナルの絵本「モンちゃんとしっぽ」が届けられました!

この秋、PCPでは4校目となるオリジナル図書室をアッシリア人が通う、公立アカッド小学校に開設しました。ドホーク教育局と協働して行っているPCPオリジナル図書室の開設は、ここアカッド小学校で最後となります。

今後はこれまでの4校をモデル校として、ドホーク教育局が予算をつくり、全ての小学校に学校図書室を設置していく予定です。


ではPCPがイラクの小学校に開設している図書室とはどのようなところなのか。

子どもたちの想像力を掻き立てるため、私たちは教育の届け方のみならず、図書館の造り自体にも多くの工夫を施しています。

アカッド小学校の学校図書館を、一緒に覗いてみましょう🔍


まず、図書館のコンセプトとなったのは、多様な宗教・民族的背景を持つ人々が暮らすイラクにおいて、皆が共通して誇りを感じている歴史――すなわちメソポタミア文明です。

アッシリア宮殿の空中庭園にて、PCPオリジナルの絵本に登場する、モンちゃんとリンちゃんが守護神ラマッスを発見。その背中に乗って、ナツメヤシの木々や古代都市バビロンのイシュタル門を通り、チグリス川を眺めーーメソポタミア文明期のイラクを旅します。


アッシリア宮殿の空中庭園にてモンちゃんとリンちゃんがラマッスを発見
アッシリア宮殿の空中庭園にてモンちゃんとリンちゃんがラマッスを発見
古代都市バビロンのイシュタル門
古代都市バビロンのイシュタル門
チグリス川を眺めるモンちゃんとリンちゃん
チグリス川を眺めるモンちゃんとリンちゃん

そして、ナツメヤシが描かれた壁面の窓から遠くを見つめると、その先にも多くの木々が。窓の外の景色もデザインの一部として取り込まれ、ここで培われた想像力によって広がっていく世界を表しています。


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更に今度は目を凝らして壁をみてみると、小さな鳥や、作者のファラさんの名前が描かれています。このように、図書室には子供たちの想像力を引き出すための仕掛けがいくつも潜んでいるのです。


木々の中に小さな鳥が紛れ込んでいる
木々の中に小さな鳥が紛れ込んでいる

そして本棚として移動式のものを導入。座学の詰め込み学習が中心となっているイラクで、体を動かしながら、主体的に、そして楽しく学んでもらう空間をつくるために、

アクティビティに合わせて配置を変えられる本棚は必須のものとなっています。


本棚の底面には車輪がついている
本棚の底面には車輪がついている

また図書室に置く絵本もこだわりをもって選んでいます。

イラクで主流の、宗教や躾に関する本ではなく、物語を通して子どもたちがそれぞれの独自の世界観を描くことができるような絵本を厳選。子どもたちに、絵本にふれてもらうきっかけをつくっています。


アカッド小学校の子どもたちに人気な日本語の絵本
アカッド小学校の子どもたちに人気な日本語の絵本

【スクールファシリテーターに直撃🔍 PCPオリジナル図書室 子どもたちの様子】

▶想像力を育む学びの場をつくる、スクールファシリテーターの挑戦


アカッド小学校のPCPオリジナル図書室で執り行われたブックドネーションの様子
アカッド小学校のPCPオリジナル図書室で執り行われたブックドネーションの様子

多くのPCP独自のこだわりが込められたオリジナル図書室。その中では、どのような学びが展開されているのか。

PCPでは、オリジナル図書室を開設してから1年間、子どもたちと先生たちに図書室に慣れ親しんでもらうため、スクールファシリテーターが子どもたちの学びを支えています。


「正しい回答をすること」が大切にされる、詰め込み型の教育が主流のイラクにて、子どもたちの想像力を育むために、どのような学びの場を創りあげているのか。

PCP現地スタッフのEvaさんと共に、スクールファシリテーターとして活躍しているPCPインターンの河﨑樹さんにお話を聞いてみました。


Q1 アカッド小学校ではどのようなことをされていますか?


河﨑)先生たちが授業の一環として子どもたちを図書室に連れてきてくれるのですが、その子どもたちに対してクルド語、アラビア語、英語、日本語の絵本の読み聞かせ、子どもたちに読んだ絵本を基にしたワークショップ、子どもたちの想像力の醸成やコミュニケーションの促進を目的としたワークショップを実施しています。


更に、授業の合間の休み時間に図書室に来てくれた子どもたちに対しても絵本の読み聞かせを行っています!

先日は、子どもたちが自分たちで絵本の読み聞かせをやっている場面も見られました😊


特に低学年の子どもたちは、アッシリア語以外の言語はわからない子供たちもいるのですが、私たちは、絵本の読み聞かせを通して子どもたちに想像を膨らませてもらうことを大切にしています。


Q2 日本語の絵本も読まれているんですね!日本語の絵本を子どもたちに読んだ時の反応ってどんな感じなんですか?


河﨑)まず日本語の発音や、イラストのテイストが珍しいことから、子どもたちはすごく興味をもってくれているように感じます。特に低学年の子どもたちは、新しいものに触れることが大好きなようで、とても楽しんでくれています😊


Q3 そうなんですね!では、子どもたちの想像力を効果的に育むために、工夫していることはありますか?また、どのような想いをもって活動されているのか教えてください✨


河﨑)絵本の読み聞かせをする時に、ただ絵本に書かれた文章を読むだけではなく、登場人物によって声のトーンを変えること、抑揚をつけて絵本を読むことを心がけています。

子どもたちにとって、どうしてこの登場人物はこのような声を出しているのだろうと、登場人物や物語の背景に対する想像を押し広げる機会になればと思っています。


ただ一つの「答え」を求めるイラクの詰め込み教育では、非認知能力を育むことに力が入れられていません。

図書館での楽しい学びを通して、「答え」に縛られず、想像力で自分の世界を広げ、同時に異なる考え方も自然と受け入れられるようになってほしいと願っています。


Q5 イラクに新しい教育の在り方を導入されているんですね!では、スクールファシリテーターをはじめられて2ヶ月、この期間に、子どもたちに何か変化はみられましたか?


河﨑)以前よりも、子供たちの表情が豊かになりました。また、以前より絵本に興味を持ってくれるようになり、高学年の子どもたちは休み時間に図書室に来て、英語の本に挑戦したりもしています。

子どもたちとの関係値はこの2ヶ月でかなり上がりました。その中で図書室に行きたい、本を読んでほしいと言われることが増えて、とてもうれしく思っています😊


Q6 素敵なお話を聞かせていただきありがとうございます✨

最後に、これからアカッド小学校でやっていきたいことがあれば教えてください!


河﨑)直近のお話ではあるのですが、みんなで一つのものを作り上げるということが、現地で授業を見ていても、あまりないように思います。

図書室が、そのようなことに挑戦できる場になればと思い、クリスマスという時節柄にも合わせて、みんなで一つの「オリジナルクリスマスツリー」を作る計画を練っています。具体的には、子どもたちにそれぞれクリスマスオーナメントを作ってもらい、段ボールと台紙で作った平たいクリスマスツリーに貼るようなものをイメージしています。


イラクでは珍しい学校図書室に慣れ親しんでもらうためには、子供たちと先生の双方を巻き込んでいく必要があります。

子どもたちとも先生たちとも親しむことができる第三者として、子どもたちと先生の双方を巻き込みながら、みんなで「楽しい学びの場」を創れたらと思っています。



【📚ブックドネーション📚 イラクの子どもたちに絵本を贈りませんか?】

▶絵本の文化がない国イラクで、子供たちが絵本に触れる機会を作りたい


PCPオリジナルの多言語絵本を読む子どもたち。英語、アラビア語、クルド語の3言語で書かれています。
PCPオリジナルの多言語絵本を読む子どもたち。英語、アラビア語、クルド語の3言語で書かれています。

先日、本記事で紹介しているアカッド小学校でブックドネーションを行いました!とてもうれしそうに絵本を受け取った子どもたち。帰り道にお父さんに手を引かれながらも、絵本に夢中になっている男の子の姿も見られました。


絵本を通して、楽しみながら想像力を育み、イラクの未来の平和を創る。そのような活動に参加してみませんか?

以下のリンクのPCPオンラインストアより、1冊からイラクの子どもたちに届ける絵本をご購入いただけます!


1冊1冊ドネーションしてくださった方のお名前を入れて、子どもたちに手渡しています
1冊1冊ドネーションしてくださった方のお名前を入れて、子どもたちに手渡しています


絵本と演劇で紛争を止める ―現場密着キャンペーン― 最新情報】


▶イベント予告


①来週はアカッド小学校・スクールファシリテーターの河﨑樹さんと共にPCPオリジナル図書室の魅力を掘り下げるイベントを企画中!

私たちがイラクで導入しようとする「楽しい学び」とは実際、どのようなものなのか。現場の声と共に、映像を交えてお届けします!


②再来週は、舞台演出家・西川信廣さんと本団体代表理事・高遠の対談イベントを開催します。

演劇で紛争を止めることとはどういうことなのか。

紛争地で恒久的な平和を創るために、演劇はどのような役割を果たすことができるのか。

一緒に考えてみませんか?みなさまのご参加をお待ちしております!

日時:12月20日(土)20:00~21:00

場所:オンライン開催(下記URLより、Peatixにて近日公開予定)

登壇者:

西川信廣さん (劇団協議会会長・舞台演出家)

高遠菜穂子(一般社団法人PCP代表)


▶LINE配信中!イラクの平和構築の現場の声をお届けます!

以下のリンクより、是非ご登録ください✨


次回予告✍

次回のメールマガジンでは「演劇」と「平和構築」の関係性を深堀します。

なぜ、私たちは他でもなく「演劇」を用いて紛争地で平和な未来を創ろうとするのか。

国立ドホーク大学で実施している演劇的手法を用いた紛争予防ワークショップの内容を踏まえながら、イラクの平和構築の最前線をお届けします。

来週もお楽しみに!

※メルマガへのご登録はこちらから:https://forms.gle/Kob6MrE9zxJaxuNBA


【ピースセルサポーター募集中!】

イラクにおける絵本と演劇を用いた紛争予防活動は、皆さまの温かいご支援に支えられて続けられております。活動を続けていくためには、みなさまのお力添えが必要です。ぜひ、ピースセル(平和細胞)のサポーターになってくださいませんか?以下のリンクより支援登録フォームにお進みいただけます!

・1000円で良質な現地語の絵本を1冊学校図書館に寄贈

・50000円で絵本ワークショップ1回分の材料費

・100,000円でPCPオリジナル円形分割移動本棚制作



 
 
 

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