【講演】「イチから学ぶ著作権 ~オンライン読み聞かせの現場と著作権~」
「読み聞かせって許可申請いるの!?」
「絵本のキャラクターの指人形作っちゃった!?」
「おばあちゃんが孫にオンラインで読み聞かせしてます!?」
「オンラインでラジオ体操やってます!?」
「オンライン読み聞かせの善意と権利侵害!?」
■イベント概要
日米の著作権問題に詳しい福井健策弁護士に「オンライン読み聞かせの現場と著作権」と題して講演をいただきます。その後、質疑応答では、ピースセルプロジェクト(=PCP)が、多言語読み聞かせオンラインイベントで直面したさまざまな著作権問題についての具体的な事例について、また参加者からもチャット機能で質問をお受けし、福井弁護士にお答えいただきます。
■イベント背景
PCPでは、コロナパンデミックの影響で外出禁止や学校閉鎖、ロックダウンが続いた今年4月から、これまで学校や公的場所で展開してきた「多言語読み聞かせ」を、月2回のペースでオンライン開催しています。オンラインで行う「多言語読み聞かせ」は、より広く世界につながることができる異文化交流イベントとして大変ご好評いただいております。これからの読み聞かせは「オンライン」が非常に重要なツールになると実感しています。
一方、読み聞かせをする絵本の許可申請ではさまざまな問題にぶつかってきました。厳しい条件が出されることもありますし、出版社や作家から許可が下りないこともあります。出版社によって「公衆送信」に対する見解が違うということもあり、出版社のなかにも迷いがあるように感じられました。一方、海外の絵本は「著作の人格権」を守ることを基礎に、寛容な傾向があります。
ステイホームが続き、ストレスがたまる子どもたちのため、オンライン上には無許可の読み聞かせ動画が氾濫し、中には、人格権の侵害と言えるものも多く見られ、出版社が声明を出す事態にもなりました。
急激にかつ大規模な変化があった現状において、今年4月の著作権法改正では、教育現場には比較的寛容となっているようですが、一般には曖昧な部分が多いように感じます。
「子どもたちのために」という善意の行為が深刻な権利侵害になっている可能性がある。これは、一般的に著作権についての理解があまりにも希薄なため、権利者と利用者の分断があるためではないかと私たちは考え、このようなWebセミナーを企画しました。
PCPは、絵本作家、出版社、販売者、買う大人や読む子どもたち、絵本を取り巻く人たちの思いをつなげ、より良い読書・読み聞かせ環境を作ることを目指していきます。
講演をより深く理解するために、こちらのご著書を事前にお読みいただきますことをおすすめいたします。
■講演者プロフィール
福井 健策(ふくいけんさく)
弁護士(日本・ニューヨーク州)/日本大学芸術学部・神戸大学大学院 客員教授
1991年 東京大学法学部卒。1993年 弁護士登録(第二東京弁護士会)。米国コロンビア大学法学修士課程修了(セゾン文化財団スカラシップ)、シンガポール国立大学リサーチスカラーなど経て、現在、骨董通り法律事務所 代表パートナー。
著書に「改訂版 著作権とは何か」「誰が『知』を独占するのか」(集英社新書)、「エンタテインメントと著作権」全5巻(シリーズ編者、CRIC)、「『ネットの自由』vs.著作権」(光文社新書)、「18歳の著作権入門」(ちくまプリマ―新書)、「AIがつなげる社会」(弘文堂)ほか。
国会図書館審議会会長代理、デジタルアーカイブ学会理事、「本の未来基金」運営委員、「さいとう・たかを劇画文化財団」理事、think C世話人などを務める。
■開催概要
日時/2020年8月22日(土)14時~16時
場所/オンライン via zoom
参加費/1,000円(税込)
申込方法/PCPショップにてチケットご購入ください。イベント前日までに資料とzoomリンクをお送りいたします。
PCPショップ(参加チケットご購入)
申込締め切り/8月21日(金)20時
■事前の質問受付
「オンライン読み聞かせ」に関するご質問がある方は、チケットご購入の際に「備考欄」にお書きください。
■お支払い方法
クレジットカード決済、コンビニ決済・Pay-easy、銀行振込、ドコモケータイ、auかんたん決済・au WALLET、ソフトバンクまとめて支払い、ワイモバイルまとめて支払い
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