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執筆者の写真peacecellproject

「バック・トゥ・スクール」トライアルの様子と今後の計画


PCPは、トルコ、アディヤマンにて、シリア難民を中心に取り残されがちな人々が暮らすテントサイトにて活動継続を決定しました。

4月~5月ごろ、サイトに長期滞在したPCPのボランティアは、子どもたちが全く学校に行っていない様子に気づきました。地震後の混乱の中、行政の学校再開の準備もなかなか整わず、地震前には学校に通っていた子どもも、2月の地震後にいちども学校に戻れないまま夏休みに入ってしまいました。


すでに6カ月もの間、学習の機会から離れてしまった子どもたち。9月の新学期にもし学校が再開しても、学習習慣を忘れてついていけなくなるのでは、との心配を感じます。


そこで、PCPが支援を行う活動の第一歩として、8月に2週間の学習支援のトライアルコース【バック・トゥー・スクール】を行いました。


現地NGOから、とても熱意のある先生、ザハラ先生を紹介してもらい、週3回、2時間ずつのクラスを行いました。登録者数は6歳から13歳の11人。小さな子たちはまずは鉛筆の持ち方と、紙に棒線や図形を書く練習。ちょっと大きい子たちはトルコ語のアルファベットを復習し、かんたんな文章、詩の一節などをノートに書き写してみます。




久しぶりに鉛筆を握る子たちは、力が入り過ぎてしまうようです。ザハラ先生と手の運動をしてほぐします。


始める前、学校から長く離れてしまった子どもたちが、学びをいやがる、面倒がるのではないかと心配していました。


しかし、それは無用な心配でした!子どもたちは学ぶことに飢えていた様子。クラスの中では生き生きと楽しそうに、そして真剣に取り組んで、学ぶ喜びを味わっています。


そして、クラス以外の時間も、かばんにノートとえんぴつと消しゴムをいれてクラスはまだですか、と歩き回っている子や、夜に街頭の下にしゃがみこんで、ノートに何度もならった文字を書いている子。乾いた大地に水がしみこむように、学びをもとめています。




2週間のトライアルコースを経て、これは意義のある大切な活動であることを実感したわたしたちは、まずは夏休みがあけるまで、3つのグループにわけて学習支援を継続していきます。


また、先生や現地のNGOと協力し、現地の行政と子どもたちの両親に対して、9月中旬から開始する新学期にこの子たちが学校教育に戻れるよう、働きかけていきます。


<PCPの活動を支えてくださるサポーターを募集しています> https://www.peacecellproject.org/donate ツキイチは1,000円から、ネンイチは3,000円からお選びいただけます。平和な未来を、一緒に作っていきませんか?

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