支援物資を配布しに行った村で、生後二日の赤ちゃんに会いました。
ユーセフという名前の男の子でした。
お母さんの腕に抱かれて眠っていて、とても可愛かったです。
しばらくコミュニケーションをとりながら、
「かわいいねぇ、よく生まれたね、大変だったね」
と日本語で語りかけていると、お母さんが涙ぐまれました。
臨月を迎えた頃に大地震が起きたのでしょう。
大きな揺れと余震の中でおなかを守り、出産を迎えるのはとっても不安だったと思います。
その親子は、しっかりとした作りの家の中で過ごしているようですが、玄関から入ってすぐの部屋でした。
だからもしかすると、この家には避難してきていて、自宅はもしかするともう…。
本当のところはわかりません。
お母さんの涙する姿に、これまでの不安や苦悩が見えたような気がしました。
背中をさすってあげることしか出来ませんでした。
最後にハグをして、「元気に大きくなってね」「会わせてくれてありがとう」と、その場を後にしました。
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